留学先での授業 フランス:リール大学

こんにちは!私はいまフランスのリール大学に留学をしています!

この記事では、私が実際に履修をして特に興味深いと感じた授業についてご紹介します!




1.Topics in Globalization

この授業は主に二つのパートから構成されており、一つ目は「Cognitive Bias」についての講義でした。日本語では「認知バイアス」と訳されることが多いですが、大雑把に解釈させていただきますとこの言葉は「何らかの意思決定をする際に人が陥るバイアス」を意味しています。この授業では、私たちが日々の生活で意識的にまたは無意識的に陥っているバイアスについて学び、「どのようにすればそのバイアスに陥らずに済むのか、回避する方法は存在するのか」などと興味深い内容を学ぶことができました。

以下に授業で取り扱われた認知バイアスの一例とその説明を書きます。
注意です!!
意思決定をする際は様々なバイアスやその人を取り巻く環境が作用するため、いつも一つの行動に一つの認知バイアスが対応しているというわけではありません!「その意思決定をするならば○○という認知バイアスが働いている可能性が高いのではないか」と言えるまでです。
そのため、以下を参照していただく際には、上記の点を踏まえた上で「確かに!すごい共感できる!」や「いやー、自分はそうでもないかなあ」などと楽しみながら読んでください。

例えば、「なぜ人は宝くじを買うのか?」について考えます。宝くじを目の前にして私たちは「買う」か「買わないか」の意思決定を迫られます。みなさんももうお気づきの通り、宝くじが当たる確率を考えそれだけをもとに「買う」か「買わない」かを選択する場合、一般的には後者になるはずです。なぜならば一般的に当選をする確率はかなり低いからです。(一部の宝くじは当たる確率がとても高いものもあるかもしれませんが、、、)
しかし、世間の多くの人々が宝くじを購入し当選・落選を楽しんでいます。
この行動を分析した場合、「人間はおきる確率がかなり低い釣り合いのとれないものに対してもお金をかける」という事実を証明しています。
言い換えると、確率をもとにした場合本来選択するはずのない選択を行っているということになるのです。もちろん、「確率が低いことはなんとなくは理解しているが、ただ己のエンターテインメントのために宝くじを購入している」という方も多くいらっしゃると思いますので、「人が宝くじを買う理由」に明確な答えはありません。ただ、理性的な判断ではない行動をとっているという点で認知バイアスを提唱することができるのです。

2.Introduction to Business Administration

この授業は名前からもわかる通り、経営学の授業です。授業の構成としては、全体の約3分の2を講義に用い、残りの回で先生が事前に用意した記事を分析するという授業でした。当り前のことながら、世の中にはかなりの数の企業がありその経営体制も経営方針も多種多様です。そうした多種多様な企業が経営戦略を立てる際に「誰が主体となって経営戦略を立てるのか、その際にはどのような影響をうけ壁にぶつかるのか、そして最終的にどのようにその壁を克服するのか」ということについて様々な観点から分析しました。
この授業では現実に存在している様々な業界の企業の経営戦略についても学ぶ機会があるため、「いまそれらの企業が市場の中でどのような立ち位置にあるのか、それを築き上げたものは何なのか」などとても深い学びが得られます。一つ目のトピックで説明したCognitive Biasも分析の際に用いるべき視点の一つです。経営戦略も意思決定の一つと言えるため、多くの場合認知バイアスが働いています。

3.Semantics and Logics

Semantics とは言語学の分野の一つです。この授業は英語のSemanticsを取り扱っていました。
以下はSemanticsを学ぶ上で扱うであろうTautologyという分野の問題です。説明をするのはなかなか難しいのですが、以下はp・q・rのすべての組み合わせに対して命題【p ∨ q → r ∧ ¬q】の真偽を調べる作業です。パズルのような一面がありルールを覚えるととても楽しく下のような表を書くことで問題が解けます。
例えば、「pとqは正しく、rは誤っている」とき、命題【p ∨ q → r ∧ ¬q】の真偽はどうなるでしょう?

ヒント
a ∨ b:aまたはb
a → b:もしaならばb
a ∧ b:aかつb
¬a:aでない

p q r ¬q p ∨ q r ∧ ¬q p ∨ q → r ∧ ¬q
T T T F T F F
T T F F T F F
T F T T T T T
T F F T T F F
F T T F T F F
F T F F T F F
F F T T F T T
F F F T F F T

正解は上から3つ目のFです。この文章は「pとqが正しくrが誤っていると定義された文章である場合、文章全体は誤っている」という解答になります。

最後に一言

この記事を書きながらやはり人に説明をするのは難しいなと思いました。留学先では日本では受けたことの無いような分野の学問を受けられるかもしれません!積極的に授業に足を運んで一つでも多くの面白い学びに出会ってください!

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