留学体験記シリーズでは様々な留学先での先輩の経験をシェアしています!
今回はオーストリアのザルツブルク大学編です!
自己紹介
国際教養学部3年のYusukeです。EX-Rプログラムを利用し、オーストリアのザルツブルク大学(University of Salzburg)に約1年間留学しました。
私は幼少期に7年ほどドイツに住んでいたため、ドイツ語は日常会話に困らない程度には話せます。一方、英語はネイティブレベルには程遠く、留学前は英語で現地の学生と交流することに不安もありました。そのため、英語力に自信はないけれど留学に挑戦したいと考えている方や、私と似たような境遇の方にとって、この体験記が少しでも参考になれば幸いです。
出願スケジュール
私の留学決定までのおおまかなスケジュールは、以下のとおりです。
大学1年
6月〜8月:TOEFL iBT受験
10月:学内選考に出願
12月:留学先決定
1月:学生寮の契約
12月〜3月:奨学金の申請・面接
なお、ザルツブルク大学での履修登録は、渡航後の9月に行いました。
ザルツブルク大学に決めた理由
最初に正直に書いておくと、ザルツブルク大学は第一志望ではありませんでした。ただ、もともと志望度は比較的高かったです。
なぜオーストリア?
私はもともとドイツ語圏への留学を希望していたため、ドイツとオーストリアの大学を中心に候補を探していました。
ドイツ語圏を希望した一番の理由は、あまり参考にはならないかもしれませんが、ドイツ語をある程度話すことができ、現地の文化や生活にもなじみがあったからです。全く知らない言語や文化の中で生活するよりも、比較的安心して留学生活を始められると考えていました。
また、正直に言うと、自分の英語力で英語圏の大学に飛び込むことに少し不安があったのも理由の一つです。
なぜザルツブルク?
ザルツブルクを志望した理由は、正直に言えば「留学生活が楽しそうだったから」です(笑)。
留学生が所属できる学部については調べていましたが、当時は授業内容よりも、現地でどのような生活ができるかを重視していたように思います。
特に魅力を感じたのが、ザルツブルクの立地です。街は生活するには十分な規模がありながら、少し郊外に出るとアルプスの雄大な自然が広がっています。ドイツとの国境にも近く、ミュンヘンにも比較的簡単にアクセスできます。また、私はスキーが趣味なので、近郊に多くのスキー場があることも大きな魅力でした。ザルツブルク中央駅には国際列車も多く発着しており、市内には空港もあるため、オーストリア国内だけでなく、ヨーロッパ各地へ旅行しやすい点も魅力的でした。
このように、私は「どこで過ごすのが一番楽しそうか」という、少し曖昧な基準で留学先を選んでいました。振り返ってみると、その選び方は自分には合っていたと思いますし、実際にザルツブルクで充実した1年間を過ごすことができました。
一方で、開講されている授業については、出願前にもう少し詳しく調べておけばよかったとも感じています。
実際の留学先の特徴
ザルツブルクはオーストリア西部、ドイツとの国境近くに位置し、「音楽の都」としても有名です。モーツァルトの生まれ故郷であり、私も毎日、モーツァルトの生家の前を通って大学に通っていました。また、クリスマスシーズンによく耳にする「Silent Night (Stille Nacht)」も、ザルツブルク近郊で誕生した曲です。
また、留学生にとって注意が必要な点もいくつかあります。まず、観光地ではあるものの、どこでも英語が通じるわけではありません。例えば、役所では基本的にドイツ語でしか対応してもらえず、中心街を離れたお店では、店員さんがドイツ語しか話せないこともあります。ただし、役所での手続きなどは大学の職員が通訳を手伝ってくれるため、ドイツ語を話せなくても大きな問題はありません。ドイツ語が話せると、日々の生活が少し便利になるという程度です。そのため、必須ではありませんが、ザルツブルクへの留学を考えている方は、早稲田で初級のドイツ語の授業を受けておくと役に立つと思います。
また、季節による寒暖差が非常に大きいことも特徴です。冬は厳しい寒さに見舞われ、気温が−15℃近くまで下がる日もありました。一方、夏は熱波が来ると38℃近くまで上がることがあります。街にはエアコンがほとんどないため、暑さから逃れるために川へ飛び込んでいました。
授業について
ザルツブルク大学の授業は、英語で授業を受ける学部生の留学生にとっては、正直なところ少し物足りないかもしれません。そもそも英語で開講されている授業が少なく、開講されていても、その多くが大学院生向けです。そのため、単位を確実に取得しようとすると、履修できる授業の選択肢がかなり限られてしまいます。これは、英語圏以外の大学に留学する大きなデメリットの一つではないでしょうか。
授業の評価方法は日本とあまり変わらず、試験、またはプレゼンテーションとレポートの組み合わせが中心でした。私は試験で評価される授業を多く履修していたため、学期末はかなり大変でした。
学期のスケジュールについては、1学期目が10月に始まり、1月に終了します。2月は休暇期間となり、2学期目は3月から6月まででした。
参加していたクラブ・コミュニティ
私は、特定の活動を行うクラブやコミュニティには所属していませんでした。ザルツブルク大学には、日本の大学にあるようなクラブやサークル自体がほとんどなかったように思います。
一方で、ヨーロッパの留学生向け団体であるESNには登録していました。入会には費用がかかりますが、私は主に割引などの特典を利用する目的で登録していたため、イベントにはほとんど参加しませんでした(笑)。
ただ、実際にイベントへ参加していた友人たちは、みんな楽しかったと話していました。留学生同士で交流したい方は、参加してみるとよいと思います。
最後に
留学を志望する学生の多くは、留学を通して成長したいという思いを持っていると思います。そこで私が伝えたいのは、どれだけ成長できるかは、必ずしも留学先の大学名や第一志望に行けたかどうかで決まるわけではないということです。
留学では、誰もが慣れない環境の中でさまざまな困難に直面します。そして、それを乗り越えていく中で、それぞれが成長していくのではないでしょうか。たとえ第一志望の大学に行けなかったとしても、成長できる機会は誰にでも同じように与えられていると思います。
そして何より、留学生活を思い切り楽しみ、さまざまな経験に積極的に飛び込んだ人ほど、大きく成長できるのではないでしょうか。留学先がどこであっても、そこでの時間を自分なりに楽しみ、充実させることが一番大切だと思います。
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